特集1 看護学生の論文 入選エッセイ・論文の発表
論文部門
講評 看護への一途な思いを研究に
新道 幸惠
1
1青森県立保健大学
pp.659-660
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100339
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- 文献概要
■受賞作
未告知の終末期患者の生きる希望を支える関わり 患者を支えるチーム医療
森下志保子 兵庫県立淡路看護専門学校
■評価のポイント
編集室によって選ばれた9編の論文を拝見して,いずれの論文の行間からも学生の看護への一途な思い,真摯なまなざしが感じられました。特に,課題選択の動機や,ケアを実践する過程において,どのように創意工夫して行っていったかの記述部分にそれを強く感じ,好感をもちました。学生の皆さんが実習などの学習の過程において,患者さんと出会い,それぞれの人々の苦痛や悩みに気づき,驚き,哀しみ,看護の専門職への役割期待を自覚し,解決や改善に向けて,何とかしたいという気持ちに突き動かされて,論文の素材になるケアの実践や調査を行うに至った経緯が論文から読み取れました。
論文を評価するに際しては,まず,その中に記述されているケアの実践の質や調査の取り組みの質を,次には論文構成の質について吟味しました。
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