焦点
第95回看護師国家試験の分析と今後の課題―看護教員の立場から
青木 きよ子
1
1順天堂大学医療看護学部
pp.408-411
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100254
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看護師国家試験の改革と直面する問題
看護師国家試験の実施にあたっては,国民が求める質の高い看護職を確保するためと同時に,国家試験の出題にあたり適切な範囲およびレベルを確保する目的で,2000(平成12)年度の第89回看護師国家試験から出題基準が導入された。
出題基準導入後,「介護保険法」の施行,「児童虐待防止法に関する法律」,「健康増進法」などの成立,さらに,「保健師助産師看護師法の一部改正」により守秘義務等が整備されるなど,法的改正・整備がなされた。また,医療事故,院内感染が社会問題となるなど,国民に安全で質の高い看護・医療を提供するための体制の整備や,在院日数の短縮化や病院機能の分化に伴って,在宅医療,訪問看護へのニーズが拡大され,医療に関する人権への配慮が求められるようになった。
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