特集 教員だからこそできる地域貢献
患者会と共同制作した不妊に悩む人のための冊子―『My Choice 不妊治療わたしらしい選択のために』
森 明子
1
1聖路加看護大学大学院ウィメンズヘルス・助産学
pp.394-398
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100252
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
『My Choice 不妊治療 わたしらしい選択のために』は,不妊治療を受ける人のために作られた冊子である。聖路加看護大学21世紀COEプログラムの活動の一環として生まれた。制作に携わった筆者は,2003年から,当プログラムのプロジェクトの一つ,Women-Centered Careの傘下で“不妊ケアプロジェクト”を推進している。
共同制作者の患者会「フィンレージの会」は1991年1月に発足した,不妊に悩む人・不妊の問題をかかえた人のための自助(セルフ・ヘルプ)グループである。当会は3つの目的を掲げている。1つ目は“不妊について同じ立場の人同士が体験や痛みを語り合い,わかちあう場”,2つ目は“不妊治療や生殖技術に対し,自分にとって必要と思える,納得できる医療を選べるように知識を得て,考えを話し合う場”,そして3つ目は“子どもがいてもいなくても抑圧されず,差別されない社会をめざす”というものだ。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.