特集 看護学実習 教員・指導者・学生,三者の体験から
第2部 省察的学習を基盤とした看護学実習
大分大学医学部看護学科基礎看護学実習での取り組み
4年生が参加した「基礎看護学実習II」―ケアとしての看護技術の経験をめざした実習
原田 千鶴
1
,
前川 幸子
1
1大分大学医学部看護学科基礎看護学
pp.1006-1014
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100169
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
4年生が2年生の基礎看護学実習IIのカンファレンスに参加するという学習を通じて,自己の実習経験を遡り,内省し,自らの実習経験の意味を捉え直す経験をしていたことは,前稿で報告した。そこには,基礎看護学実習のねらいが「ケアとしての看護技術の意味を探求する」という原初的な問いがあったことや,学生の体験そのものから学ぶことを「よし」として学習の場としてのカンファレンスという学習環境が関係していたといえる。
ここでは,その教育環境となった「基礎看護学実習II」の工夫や試み,そして2年生の学習内容について紹介する。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.