特集2 5日間の集中ゼミナールで学ぶ看護倫理
5日間の集中ゼミで書き上げた「看護倫理II・III」の学生レポート
[看護倫理II] 陰性感情にとらわれないでよりよい看護につなげるために
石川 美緒
1
,
浅野 徹
1
,
碇 里加
1
,
太田 滋史
1
,
大塚 裕美
1
,
作田 依莉花
1
1相模原病院附属看護学校
pp.668-670
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100108
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
苦手意識と陰性感情
陰性感情とは,嫌悪,怒り,不安などの感情である。臨地実習の際,患者の態度や言動から,私たちは患者に苦手意識を持ってしまい,毎日の看護に気持ちが込められなくて困った経験をした。このような臨床の場での陰性感情は,ほとんどの学生が経験したことのある感情だと思う。
どのようにしたら患者の思いや気持ちを知ることができ,感情表出してもらえるかという技法は多く学んできたが,自分の感情に対する管理方法については,十分に検討できていなかったように思う。むしろ,〈陰性感情は持つべきではない,持ってはいけない〉という思いが強すぎて,陰性感情を持ってしまった自分を否定していた。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.