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2001年11月9日に参加したPrimary Care Teaching Physicians Faculty Development Workshop-Evidence Based Medicine Critical Appraisalは,朝8時から夕方5時まで缶詰で行われたワークショップであった.テーマは,Adolescent Medicine, Woman's Health, Depression in Primary Care, Editor's Choice, Diabetes-TypeⅡ, New Primary Care Drugs, Studies of the 1990's That Have Changed My Practice, Congestive Heart Failureと多岐にわたり,それぞれを担当する講師が,自分の集めた論文要約を紹介するという大講義形式であった.これには,家庭医療の講師が日頃から幅広い内容に関してよく勉強していることを痛感させられた.類似の論文要約が集中的に呈示されており,読み進むうちに次第に頭に入っていくような資料が作られていた.終わってから,資料にあげられた要約の数を数えたら,395個もあり驚いた.
筆者はこの時,「家庭医療では産婦人科や精神科領域が強調されている」という印象を受けたのであった.
その後,家庭医療がかかわる,予防医学・スクリーニングに関して学んでいくうちに,日本でわれわれが行っている胃癌検診・肺癌検診というものが,渡米前に聞いてはいたが,本当に存在しないということがわかった.そして,乳癌・子宮癌のスクリーニングは,家庭医によりなされていた.
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