特集 保健活動と公共性—公的責任の現代性
長崎保健所とまちづくり
小林 サチエ
1
1豊島区長崎保健所
pp.290-297
発行日 1997年4月10日
Published Date 1997/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902861
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はじめに
私が“保健活動とまちづくり”を強く意識するようになったのは,阪神・淡路大震災の救援活動での保健活動を経験してからであった。その活動を通じていろいろな専門分野の方や,神戸の被災者の方と知り合い,“まちづくり”についてディスカッションをする時間を共有することができた。その後,何回か災害対策にまつわる宿題をいただいてその都度,振り返りと課題を自分の中で反芻する機会に恵まれた。そして,保健所は“住民の(障害があっても)いきいき生活することをどう支援していくのか”を活動の目標に,住民や地域の関係機関と協働して,“住みやすいまち”をつくっていけたらという想いをこめて,長崎保健所のまちづくり活動をすすめている。
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