PHOTO
“地域でいきいきと生活する”願いを込めて—地域リハビリテーション“たなばた会”の試み 東京都豊島区長崎保健所
小林 サチエ
1
1長崎保健所
pp.841-844
発行日 1996年11月10日
Published Date 1996/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901433
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
長崎保健所は,豊島区という都会の中にあっても,昔の“長崎村”時代のやさしさとのどかさを残す管内にあります。このような地域で,障害があってもいきいきと生活できるまちづくりをめざして,いろいろな試みに挑戦しているところです。参加者と住民ボランティアのふれあいを大切にしながら,両者がともにつくりあげるリハビリ教室もそんな試みの1つです。保健所の機能訓練事業も福利分野のデイサービス事業も充実し,地域内でリハビリ担当者間のネットワークづくりも住民ボランティアの参加によって活性化して新しい展開もみられるようになっています。しかし,なかなかサービス利用につながらない閉じこもり傾向の強い高齢者や痴呆・虚弱高齢者の問題は,高齢化がすすむ豊島区でも大きな保健福祉サービスの課題になってきています。
こんな中で,保健婦が日常の相談・訪問活動の中で関わっている虚弱高齢者に対して,さらに一歩踏み込んだ取り組み“ねたきり予防対策〜ミニデイサービス”を旧暦の七夕の頃の8月9日に行いました。この試みが実施にこぎつけたのも,福祉スタッフや住民ボランティアの協力を得てこそのことです。
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.