特集 職場マネジメントの技術―ヒト・モノ・カネの使い方
【人事管理の実際】保健師の派遣をとおした市町村支援と人材育成
山本 幸重
1
1奈良県国民健康保険団体連合会事業課(前 奈良県福祉部健康局健康対策課)
pp.568-572
発行日 2002年7月10日
Published Date 2002/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902643
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
派遣までの経緯概略
昭和53年の厚生省公衆衛生局長通知「市町村における健康づくり実施体制の整備等について」「市町村における保健婦活動について」により,市町村保健師の設置に向けて市町村の指導を実施してきた。しかし,その効果も少ないまま,昭和58年,老人保健法の施行となった。保健師未設置町村の老人保健事業の実施に対しては,保健所受託により支援してきたが,保健事業実施に対してのみの支援には限界もあり,町村の健康課題を明らかにした保健事業の計画的展開に向け,県保健師の派遣が強く求められた。それを受け,平成元年より派遣に関する具体的な検討を開始したが,細部について県,保健所,町村,保健所保健師らとの合意形成に至らず,派遣にはつながらなかった。
その後,平成4年度老人保健福祉計画にもとづき市町村保健師の必要数が提示されたこと,および平成6年の地域保健法制定を前に保健師確保が一層緊急の課題となり,平成5年度に,再度派遣について未設置町村と検討を開始した。
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.