連載 TOPICS
市町村支援のあり方を考える―市町村技術派遣の2年間の体験から
宮下 千恵子
1
1静岡県中東遠健康福祉センター障害福祉課
pp.1096-1097
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100603
- 有料閲覧
- 文献概要
技術派遣制度
私は,2002~2003年度の2年間,静岡県技術派遣制度により,県西部の山間地にある春野町に派遣された。この制度は,県が市町村からの要望に応え,技術職員(保健師や土木職員)を市町村に2年間派遣するもので,地方自治法第252条の17第1項を根拠法令に1995年度に制定され,県知事と当該市町村長が協議し,両者が協定書を締結して行われているものである。
制度の目的は,①県から市町村への権限委譲の円滑化,②市町村における短期的なプロジェクト関連事業の支援,③技術職員の確保を図ること,の3点がある。制度開始後,2004年度までに10人の保健師が派遣されている。技術派遣を実施している自治体は少ないが,合併協議が進むなかで徐々に増えている。
2002年4月,人口約6500人の町の福祉課保健指導係長として私の勤務が始まった。係員の構成は常勤5人(保健師4人,事務職1人),非常勤4人(看護師,歯科衛生士,歯科助手,栄養士(臨時職員)各1人)の9人体制で,保健事業(町営歯科診療所業務を含む)を進めた。
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.