連載 金丸弘美の食をめぐる旅・2
自然循環を取り入れた中島町のレモン栽培
pp.87-89
発行日 2002年2月10日
Published Date 2002/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902566
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レモンをスライスしてハチミツに浸けると,やがてレモンの果汁が出てきて,レモンハチミツができる。ちょっとした風邪気味のときのビタミン補給にそのまま飲んだり,紅茶に入れたりして楽しんでいる。レモンがしっかりしていて,酸っぱさとハチミツのコントラストが利いて,清涼感があり,すぐに元気になれる感じがするのだ。レモンは,愛媛県温泉郡中島町の泉精一さんが8年前から無農薬無化学肥料の有機栽培で育てているものである。中島は,松山市の高浜からフェリーで約1時間ほど行った温暖な瀬戸内海の島である。周囲28キロメートル,人口3500人。島で暮らすほとんどの人は,ミカン,甘夏などの果樹による農業を営んでいる。
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