連載 産婦人科エコー 何を考えるか?・6
頭蓋の形態異常─レモンサイン
竹内 久彌
1
1愛和病院画像診断部
pp.939-941
発行日 2006年7月10日
Published Date 2006/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100741
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妊娠21週の妊娠中期超音波スクリーニングで胎児頭蓋の形態がレモン様に見えたとして直ちに精検となった症例である.
大横径計測断面より前頭部をわずかに頭頂寄りにした横断面をとると,ここに示したように前頭骨が陥凹(矢印)してレモンを縦切りにした形,すなわち“レモン状頭蓋 (lemon─shaped calvaria)”となった頭蓋形態が得られた.レモン状の頭蓋形態は二分脊椎の際に現れる頭蓋形態の異常としてよく知られているものであり,“レモンサイン(lemon sign)”と呼ばれている.
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