特集 保健婦活動「私のコツ」
うまい連携のコツ
市町村を支援する方法,市町村から信頼される方法
菊地 とも子
1
1福島県保健福祉部高齢保健福祉課
pp.931-935
発行日 2001年11月25日
Published Date 2001/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902523
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私は,福島県県北保健所に勤務していた平成9〜13年までの4年間に,管轄市町村と「母子保健サービス評価システム構築事業」(市町村母子保健計画の見直し,推進に向けた各母子保健活動の評価への支援)に取り組んできました。この事業を通して,市町村との協働,市町村支援のあり方について学んだことを中心に,市町村との関係で大事なポイントをまとめてみました。
地域保健法が施行され,保健所の保健婦は地区担当制から業務分担制になり,管轄する市町村数が多くなり,距離的にも遠くなりました。市町村からみると「自分の町村を担当する保健婦さんは誰?」というくらい顔や名前もわからないし,心理的にも遠くなっていました。このように保健所と市町村の関係が希薄になってしまうことに何とか歯止めをかけ,保健所の機能を強化しなければこれからの役割は果たせないと思いました。それで取り組んだのが,母子保健サービス評価システム構築事業でした。市町村とともに評価に取り組みながら,管内の現状を知り,地域の体制整備として何ができるか,その課題をとらえるきっかけとしたいという思いが大きかったのです。
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