特別記事
集合研修プログラム案および職場内教育(OJT)の方法の開発—保健婦の保健計画・施策化能力の育成のために
村山 正子
1
,
丸山 美知子
2
,
山崎 京子
3
,
北尾 玲子
4
,
鳥海 房枝
5
,
田村 須賀子
6
,
大野 昌美
7
,
二瓶 真由美
1
1愛知県立看護大学
2国立公衆衛生院
3神奈川県立衛生短期大学専攻科
4神奈川県国民保険連合会
5東京都北区保健福祉部
6千葉大学大学院
7富山医科薬科大学
pp.215-223
発行日 2000年3月10日
Published Date 2000/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902158
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はじめに
保健婦が計画策定に関与したり,住民ニーズを施策化したりすることは効果的な保健サービスを提供するために基本をなす機能であり,その能力を強化していくことが求められる1,2)。筆者らはこれまでに,保健計画・施策化能力の向上と現任教育の必要性について報告した3)。
また,同時に保健婦の保健計画および新規事業計画への参画状況を把握したところ4),予想以上に保健婦は現実に保健計画・施策化の経験を有していた。しかし,これらに関して保健婦の立場に立った研修機会が少ないこと,職場内教育が不十分であることなども明らかになった。
そこで筆者らは,①都道府県などで「保健計画・施策化」に関する研修会を企画する際のガイドとなるプログラム案を作成すること,②職場内教育(OJT)でリーダー保健婦が活用できる学習内容案を作成することを目的として,全国の保健所・市町村のリーダー保健婦を対象にした調査結果を基に,検討作業を進めてきた。以下に,その経過と結果を報告する。
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