特集 職場における研修
保健婦活動の中でのOJT
山崎 京子
1
1神奈川県立衛生短期大学専攻科
pp.451-457
発行日 1993年6月10日
Published Date 1993/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900705
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高齢化,国際化,情報化の時代といわれる中で,健康問題もさまざまな様相を現している。住民の生活や健康問題を一歩踏み込んで見つめてみると,老人介護に疲れた家族や「早く死にたい」などと幸せな生活を追及できない老人の姿がある。また,遊びや生活の変化から子どもの身体の変調が指摘されている。働き盛りの人の間では,週休2日制が打ち出される一方で,人員保障もなく長時間労働が当たり前のようになり,病気がちの人の増大や過労死が大きな問題となっているなど厳しい現実が浮かび上がってくる。
こうした中で,地域で期待される保健婦活動を展開していくためには,加速度的に多様化し,変化している地域の実態を把握し,実践活動と密着させながら研鑽を重ねることが重要である。このようなことから,本稿ではどのように業務検討会・研究会を進めたら地域の実態や課題が見えてくるのか考えてみたい。
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