特集 看護教育をとりまくこの1年の動き
保健婦国家試験出題基準の評価―保健婦教育との関連において
村山 正子
1
,
大野 昌美
1
,
前畑 夏子
1
1富山医科薬科大学
pp.1048-1054
発行日 1998年12月25日
Published Date 1998/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903825
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
保健婦国家試験の出題基準は,平成9年3月に発表された.平成8年に改正したカリキュラムにおいて,「従来の教育科目の表示から教育内容の表示となるなど,弾力化がすすんだことから国家試験で問う内容を具体的に示す必要が出てきた」とされ,改正カリキュラムにおける「保健婦の基本的考え方」に挙げられている各々の能力を評価するための“標準的内容”を具体的項目として示されたものである.
また,国家試験は「保健婦として必要な知識及び技能について」行われるもので,この基準によって出題することを基本としているが,時代の変化に伴い,基準に示されていない内容も出題することがあること,また,保健婦教育で扱われる内容のすべてを網羅するものでなく,各学校の教育のあり方を拘束するものでないと説明されている.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.