特集 先輩からのメッセージ
明日への飛躍を期待して
安河内 浩子
1
1前,福岡県鞍平保健所保健課
pp.212-214
発行日 2000年3月10日
Published Date 2000/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902157
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はじめに
ミレニアム(千年紀)の名のもとに,2000年が華々しく幕をあけましたが,社会には不況による沈滞ムードが漂い,テレビは低俗化し,教育現場では不登校や自殺が増加し,犯罪も低年齢化,職場ではリストラや新規採用の中止など,暗いニュースが横行しています。
4月から発足する介護保険も,政党間の駆け引きで,いまだに不透明な部分が多く,住民の不安を募らせています。その反面,在宅患者の介護を支援したり,相談にのってくれる専門職は不足し,求められています。こうした求めに対して,多種の専門職が名のりをあげるなか,介護を要せず自立した生を全うするための支援を行える職種は保健婦だと私は考えています。
今回,自分の力量を省みず原稿を引き受けましたが,おこがましくも後輩にメッセージを送るほどの業務をしてきたのか,私が執筆者として適任だったのかと迷いながら,この稿の筆をとっています。
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