特集 公衆衛生活動の過去・現在・未来
たかが保健婦されど保健婦
鈴垣 育子
1
1兵庫県立総合衛生学院
pp.934-938
発行日 1999年11月10日
Published Date 1999/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902073
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21世紀の公衆衛生活動のキーワード
保健婦の立場から21世紀の公衆衛生活動のキーワードとして,人と自然・環境との共生,多様な価値観,プロモーター&サポーター,ネットワークをあげたい。
私は82歳になる実母と同居している。私の子どもたちはお祖母ちゃん子である。母と私の夫とは仲が良くない。互いに自分の考えが正しいと思い込み,それに従って物事を処理するため,良かれと思い実施したことが,実施された側にとってはかえって迷惑であることも多い。長く同居していてもことことに意見の対立がある。私は傍観的立場を取りながらも,自分の都合の良いほうの味方をする。子供たち(男2人女1人)はそんな私を批判するが,いろいろな考え方や物事への対処方法を的確に見極めて,自分の思いをいかにうまく相手に伝え,自分のニーズを満足させるかを自然に学んでいるようだ。
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