特集 公衆衛生はどう変わるか—保健所法改定を機に
[保健所法改定とこれからの地域保健—サービスの送り手として]
福祉分野の保健婦の立場から
北村 郁子
1
1大阪府福祉部政策課保健福祉政策室
pp.918-919
発行日 1993年10月25日
Published Date 1993/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900794
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大阪府では,保健行政と福祉行政の統一的な執行をめざし,1987年11月に組織体制を改め,保健福祉政策室を設けました。それに伴い,保健所では翌年,高齢化社会に向けての総合的な地域ケアシステム推進の拠点として,保健福祉推進室を設置しました(図)。
本庁での政策論議や予算のヒアリング,部内の他課の情報や動きを知る中で感じることは,QOLやノーマライゼーションの考え方を基本として,①障害者,高齢者への多様な対応を迫られていること,②病気や障害はその人の一部にすぎず全人間を捉えた福祉施策が打ち出されねばならないことです。
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