調査報告
在宅ケアにおける連絡調整に対する意識—病院看護婦,市町村保健婦の場合について
大隈 紀子
1
,
尾之上 明子
2
,
松本 由美
3
1前,福岡逓信病院看護部
2羽村市保健センター
3東京都多摩立川保健所
pp.740-745
発行日 1997年9月10日
Published Date 1997/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901634
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はじめに
わが国では第二次大戦後,疾病構造は変化し,感染性疾患に代わり成人病や高齢に伴う退行性変化,精神障害,リハビリの必要な後遺症を残す疾患が増加している。その理由として,環境衛生の改善,感染性疾患に対する予防,治療技術の進歩が挙げられ,さらに人口構造の高齢化も大きな理由となっている。
現在,わが国の高齢化は急速に進んでおり,老年人口の比率は14%を越えた。それに伴い平均寿命が延び,医療費の増加,要介護者の増加,核家族化の促進となって現れている。
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