特集 市町村保健センター
市町村保健センターと保健婦
湯沢 布矢子
1
1厚生省公衆衛生局地域保健課
pp.493-496
発行日 1978年8月15日
Published Date 1978/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205653
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1.市町村保健センターを拠点とした対人保健サービスに保健婦が期待される意義
厚生省は昭和53年度の新しい施策として「国民健康づくりの推進」を打ち出した.その3本の柱の1つ「健康の基盤整備」では,住民にとってよりきめ細かい対人保健サービスの拠点を組織的に前進させた姿として,「市町村保健センター」の整備と市町村保健婦の配置,および住民の自主的な地区活動の助成をあげている.
そして,保健婦は,従来からの国保保健婦を市町村一般会計所属の保健婦として一元化し,衛生関係に統一して活動することになったのは,周知のとおりである.換言すれば,国があらためて地域保健の重要な担い手として保健婦を認め,対人保健サービスの"場"としての市町村保健センターの整備をはかりつつ,住民に密着したサービスの向上を期そうとしたものといえよう.
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