調査報告
保健所保健婦と市町村保健婦の連携の軌跡—これからの市町村保健婦と保健所保健婦の共同活動
河原田 まり子
1
1北海道立衛生学院
pp.552-561
発行日 1994年7月10日
Published Date 1994/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900960
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はじめに
保健所は地域保健の第一線機関としての役割を果たしてきたが,時代の流れとともにその期待される役割が変化し,同時に市町村に期待される役割も変化している。市町村保健婦と保健所保健婦もそれぞれの機関における役割を認識し,共同して地域保健の充実に努めることが必要である。
保健婦活動は地域保健活動の大きな推進力である。市町村保健婦と保健所保健婦は,所属の違いを生かし,プラスのエネルギーを生み出す共同活動を推進しなければならない。なぜならば,所属の違いによる保健婦の連携の問題は解決しているとは言えないからである。平成4年4月から1年間,厚生省看護研修研究センターで研修を受けた際,全国各地から集まった保健婦の声を聞き,保健婦間の連携の問題は全国的な課題であることを再認識した。
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