連載 病と看護の視座—リンダ・リチャーズの人と思想・3
ニューイングランド婦人小児病院(その2)
小野 尚香
1
1大阪大学医学部保健科
pp.232-235
発行日 1997年3月10日
Published Date 1997/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901540
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女性を看護という仕事にふさわしい専門職業人に育てようという,女性医師たちのあつい思いのなかで,ニューイングランド婦人小児病院看護学校New England Hospital for Women and Children School of Nursing開校の準備がすすめられていた。
1872年8月,リンダ・リチャーズLiNda Richardsは,看護学校入学の説明を受けた。リチャーズの記憶によると,責任者である女性医師ディモックSuzan Dimochは,看護に必要な適性について説明し,とくに,「穏やかさ,優しさ,熱心さ,機敏さ」1)を強調した。
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