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緊急連載/東日本大震災と検査・3
被災地での検査体制
Inquiry about the March 11th, 2011 disaster in Eastern Japan・3 The laboratory system of the stricken area due to East Japan Earthquake
向井 正彦
1
Masahiko MUKAI
1
1神戸常盤大学保健科学部医療検査学科
キーワード:
POCT
,
ドライケミストリー
,
イムノクロマト法
,
SMBG
Keyword:
POCT
,
ドライケミストリー
,
イムノクロマト法
,
SMBG
pp.916-919
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102732
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はじめに
2011年3月11日(金)に発生した東日本大震災では,地震および津波により多くの病院が壊滅的な状態となった.震災の約2週間後に日本臨床検査医学会に東日本大震災対策委員会が設置され,被災地の検査体制を確保すべく支援活動を行った.
筆者は阪神・淡路大震災発生時に神戸大学医学部附属病院検査部にて臨床検査技師長を務めており,当時の経験をもとに以後も災害時の臨床検査についての知見を集めてきた.東日本大震災は未曾有の大災害であったので被災地の復興は道半ばであるが,本稿では5月末までの東日本大震災対策委員会による活動記録を中心に,過去の災害も含めPOCT(point of care testing)やドライケミストリーの有用性および支援活動状況を紹介する.
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