特集 これからの実習とは
保健所と市町村での総合的な実習から公衆衛生看護実践の原則を伝える
宮地 文子
1
,
原口 章子
2
,
浅見 訓子
3
1埼玉県立衛生短期大学
2小鹿野町保健センター
3埼玉県熊谷保健所
pp.285-291
発行日 1996年4月10日
Published Date 1996/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901343
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はじめに
保健婦教育における臨地実習は,保健所および市町村保健婦による公衆衛生看護の実践方法と基礎的な技術を学生に伝え,さらに学生が先輩保健婦の姿から自分のめざす保健婦像を描く重要な学習の場である。
地域で生活している人々に働きかける公衆衛生看護実践の固有な部分は,施設内の看護活動と比べて看護職の間でさえ共有されにくい現実がある。ましてや学生は臨地実習での体験をとおして,はじめて保健婦が担っている看護活動の実態を認知し,その実践理論と技術に積極的な関心を向ける場合がほとんどである。
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