連載 ナカイタ発 保健師へのつぶやき・9
保健所と市町村の重層的な関係構築を
中板 育美
1
1日本看護協会
pp.239
発行日 2014年3月10日
Published Date 2014/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102372
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●健やか親子21の最終評価から
21世紀の母子保健のビジョンとその成果指標を定めた「健やか親子21(2001~2014)」の最終評価報告書が公表され(2013年11月),現在,2015年度からの次期計画が検討されています。この計画は,日本の母子保健活動の骨格とその水準を維持・向上させるための方向性を示すものです。そしてその成果について,母子の①「保健水準」,②望ましい「住民の行動」,③自治体及び関係団体の「取り組み(実施率)」を指標として設定し,評価する仕組みがとられています。
最終評価では,69指標(74項目)のうち,81.1%(60項目)が「改善」していました。改善は,「目標を達成した」と「目標に達していないが改善した」を合わせた数値です。一方,「悪くなっている」は2項目でした。ちなみに2010(平成22)年の第2回中間評価では,改善は70.8%(51項目)でしたから,取り組みの成果が後半になってようやくデータに表れた,と解釈することもできると考えます。
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