学会だより 第6回日本臨床微生物学会総会学術講演会
阪神大震災に学ぶバイオハザード防止
山中 喜代治
1
1大手前病院臨床検査部
pp.576
発行日 1995年5月15日
Published Date 1995/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902479
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1995年1月17日の阪神地区は,怒涛の如き地響きとともに明け,予期せぬパニックに包まれました.南大阪地区に居住する私には特別の被害はなかったものの,激震の恐ろしさと防災に対する認識不足を改めて痛感し,取り急ぎ緊急物資の調達に奔走しました.
この大震災直後の1月21,22日の両日,日本都市センター(東京)では第6回日本臨床微生物学会総会学術講演会が,猪狩淳会長(順天堂大学),設楽政次副会長(佼成病院)のもとに開催されました.熱心な会員の期待にこたえるべく特別講演1題,教育講演2題,シンポジウム3題,一般演題46題,2つの関連学術講演会そして1つの公開セミナーが連催されました.このうち私自身も発表者として参加したシンポジウムⅠ"再度,臨床微生物検査の今後のあり方をめぐって―その夢と現実.あなたのした検査結果は生かされていますか?"の中で感じたこと,そしてこの学会がめざしている目標と課題について私見を述べてみたいと思います.
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