連載 家族を考える・4
食事療法における家族の役割—上手な家族指導の仕方
小林 桂子
1
1東京慈惠会医科大学第3内科
pp.334-335
発行日 1995年4月10日
Published Date 1995/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901136
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現在,私は外来において週に3回,食事指導を担当しています。主に,肥満と糖尿病性腎症の患者に対しての指導ですが,原則的には個人指導で,患者1人につき1か月に1〜2度,医師の依頼によって外来診療後に行います。
管理栄養士が内科に所属するのはどちらかというとめずらしいようですが,外来でコメディカルスタッフの一員として,看護婦,検査技師,外来事務担当者,そして医師と,同じ場所で仕事ができるために,患者に関する情報量が自然と増え,またお互いの専門分野に対して気軽に質問することができます。患者にとっても外来のスタッフ全員で患者をささえていることが,治療上の精神的な不安を取り除くことにつながっているようです。
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