特集 最近の保健婦活動研究論文集
訪問場面における援助困難問題の現状—老人訪問指導事業における2年間の検討
山岸 春江
1
,
小川 三重子
1
,
下平 良子
2
1千葉大学看護学部
2前千葉県野田保健所
pp.703-707
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900559
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目的
保健婦の行う家庭訪問では,対象者のホームグラウンドで相手に受け入れられたうえで,専門的立場からの助言や指導をしていくという特殊な状況に立たされる。また,保健婦は単独でその場で判断をして効果的な方法を見いだしていかなくてはならない。そこで,個別事例ごとにしっかりとしたスーパービジョンが必要になるわけであるが,現在,自治体ごとに老人訪問指導事業が推進されるようになってきて,数量的にも多大な訪問活動が実施されるようになっている。
本研究では,老人訪問指導の実施過程で,保健婦はどのような課題に遭遇しているのかを調べ,現状においてそれらの課題を克服するための保健婦など,看護専門職の間ではどのような対策が必要であるかを考える資料を得たい。
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