特集 「在宅老人への社会サポートシステム」
訪問指導にみる老人・家族の抱える問題とその援助
古川 あき
1
,
新井山 洋子
1
,
長瀬 比佐子
1
1青森県十和田市役所
pp.115-121
発行日 1988年2月10日
Published Date 1988/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207480
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はじめに
当市は早くから保健婦,助産婦,看護婦合同研修会をもち,看護の継続性についての勉強会を重ね,昭和48年に公的病院からの退院患者の継続看護が開始された。はじめは長期入院の慢性疾患患者で継続看護の必要なケースについて退院患者連絡票に基づき市保健婦による訪問指導を実施し年間約40例に対して継続看護を実施している。
継続看護を実施してみて病院の退院患者の状況について地域から病院への継続性が欠けていることが分った。また,緊急時に対応する窓口をどこにおくか,障害や病状が重い老人は病院や医院の定期受診がなかなか受けられないなどの問題が提起され,病院内に継続看護検討委員会が設けられた。さらに51年市立中央病院内に地域保健科が新設され,地域との連携を考えた,退院→地域→外来と医療と看護の連携ルートが出来あがった。
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