連載 地域ターミナルケア—看とりを支える沼隈町の通所訓練教室・1【新連載】
9年間の歩み
森下 浩子
1
1広島県沼隈町
pp.635-640
発行日 1991年8月10日
Published Date 1991/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900290
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●編集室より
これからはじまる連載のテーマは,“地域ターミナルケア”—在宅での看とりを支える沼隈町の通所訓練教室である。だが連載の第1回めはあえてこのテーマにふれない。沼隈町福祉会館(老人福祉センター特A型)を拠点にして働く保健婦はじめスタッフは,今年の重点事業はこれこれだと決めて,ある領域だけを特に手がけてきたわけでわない。沼隈町では,すべての保健事業をほとんど同時に進めてきたといえよう。その結果,お互いの事業が連動しあって効果があがってきたと考えられる。あれもこれもと保健活動を展開していくと,その内容は薄らぐのではなくより充実し,濃くなり,個への積み重ねが地域全体への変化になってゆくように,福祉会館館長の森下保健婦は考えている。
その意味で,まず沼隈町の事業がこの9年間でどのように変遷してきたのか,その姿をみていただくところから連載をスタートしたい。
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