Proposal
2年間の歩みの中で
遠
pp.511
発行日 1964年7月10日
Published Date 1964/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203076
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本誌にはじめて「アンケート」欄と「My Therapy」欄が登場したのが第16巻第8号だつた。以来,満2年になるが,新生児研究会特集号を除いて一度の休載もなく,毎号好評裡に誌面を飾つた。この種の固定欄が充実した内容で中だるみなしに1年2年と連続することは誌界にもそう多いことではない。改めて,筆者各位に厚く御礼申上げる。殊に,東京都立築地産院々長竹内繁喜博士には,アンケート案を終始提供していただいた。適切な選題と周到な質問形式が興味深い学界の懸案に貴重な示唆や意児を寄せられる的確な導入口となつた。延人数にして約350人もの方が回答を寄せられたのは全く竹内博士に負うところの成功である。医局教室員の再教育資料にしているので別刷を送れと言い寄越される方が多い。「Therapy」の方へ投稿が絶えぬことと併せて編集室には嬉しい手応えである。
だいたい,この種の記事が専門誌の誌面をふさぐということは嘗ては考えられなかつた。いわゆる原著の名目で,症例報告や学に論文が満載され,特殊研究と臨床例の発表の場としての意味が非常につよかつた。たしかに専門誌にはそういう面での存在意義はあるので,一般にそれを旧弊視すべきいわれはない。
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