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今月の主題 「胃と腸」33年間の歩みからみた早期癌
主題
「胃と腸」33年間の歩みからみた早期大腸癌―診断と治療の歩みと展望
The Progress and View of the Diagnosis and Treatment of Early Colorectal Cancer
長廻 紘
1
Ko Nagasako
1
1群馬県立がんセンター
pp.33-46
発行日 1998年1月25日
Published Date 1998/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103548
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はじめに
「胃と腸」創刊の辞(早期胃癌研究会代表・村上忠重)の中に,“そして今私が考えていることは‘胃と腸'とした表題が何時“胃と腸”になるかという点である”とある.
「胃と腸」は早期胃癌という強力な商品をもって登場した.大腸癌に関しては,進行癌が時に話題になるだけで,早期大腸癌は漠然とした概念はあったであろうが,実体は淋しかったはずである.しかし,この創刊の辞にあるように,先人は遠からず大腸癌も胃癌と並んで,診断学の話題を占めるようになることを,予言ないし期待していたわけである.期待違わず,今日の大腸癌,特に早期癌の臨床・研究は隆盛を迎えている.
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