年頭所感
看護教育と私の歩み—30年間をふりかえって
前田 アヤ
1
1聖路加短大
pp.5-8
発行日 1962年1月1日
Published Date 1962/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904122
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年頭所感などとがわれると非常に堅苦しが感じがして何も書けなくなるのであります。看護教育30年と申しましても,私が看護婦の教育について真剣に取りくまなければならなくなってからまだ10年もたっていません。従ってその成果を語る何ものもながとがうのが私の気持であります。
看護教育は非常に進歩したといわれます。教育の内容も充実し,教育の方法も改善され着々と向上の一途をたどりつつあります。全国にある約200の看護学校のうち大学が二つ,短期大学が五つあります。がずれも,看護専門の学科は保健婦助産婦看護婦学校養成所指定規則によって定められています。大正4年に制定された看護婦規則の中にまとめられた看護教育内容とはだがいちがいがあることがよくわかります。しかし,現在私共看護教育にたずさわっているものが常に問題にしてがることがらを年頭によく考えてみることは,1年の計をたてるのに有意義と感じますので思いつくままを書くことにいたしました。
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