特集 住民のセルフ・ケア・クループ活動
グループ活動の実際とその問題—アレルギー患児(小児ぜん息)グループ
細海 理子
1
1東京都北区公害補償課
pp.894-899
発行日 1990年11月10日
Published Date 1990/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900137
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はじめに
地域社会の中で,生涯にわたって身体的にも社会的にも充実した健康生活を送ることができるということは,素晴らしいことである。しかし,そのための態度や習慣を身につけるのはとても難しい。人間は大人も子どもも,個人であると同時に社会人であり,また家庭人としての側面を持つトータルな存在であるといわれる。この個人生活,社会生活,家庭生活のいずれも備えたトータルでバランスのある生き方が大切である。
子どもにとっての家庭生活は,家族団らんや家事や育児への参加などがあり,個人生活とは,自分のやりたいこと趣味をのばしたリスポーツをしたりなど,自分のための生活であり,また,社会生活とは,学校あるいは塾で勉強をしたり,また,地域で友達と遊びあうということも大事な社会生活である。
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