研究
在宅療養支援システムにおける保健婦の役割—名古屋市モデル事業より
牧野 照子
1
,
神谷 三千緒
2
,
石井 英子
1
,
山内 とく子
3
,
小西 美智子
4
1名古屋市千種保健所
2名古屋市東保健所
3名古屋市昭和保健所
4愛知県立看護短期大学
pp.420-428
発行日 1989年5月10日
Published Date 1989/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207746
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はじめに
科学技術の進歩によってもたらされた現代社会は,寝たきり老人,重症身体障害者(児),難病患者等の身体的にハンデキャップをもつ人々を擁しながらともに生活していくことが求められている社会でもある。さらに,こうした人々は急速な高齢化社会の到来によって増加が予測される。
これらの人々の生活(または療養)の場所は,一般社会から隔離された施設よりも社会的能動的な生活の可能性のある家庭(地域)が望ましいといえよう。また,近年の医療制度の改革による医療費の抑制や入院期間の短縮化等の動向からも在宅での療養支援のあり方を早急に組織化していく心要に迫られている。
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