調査報告
在宅療養者の1年間の介護状況変化と保健指導のあり方—評価票を分析して
山内 とく子
1
,
小西 美智子
2
1名古屋市中川保健所
2広島大学医学部保健学科
pp.562-567
発行日 1994年7月10日
Published Date 1994/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900961
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はじめに
高齢化社会の到来とともに,疾病を持った高齢者が在宅で療養する可能性が多くなっている。行政機関で働く保健婦は,これら在宅療養者および家族に,看護専門職として指導・助言するとともに,さまざまな在宅療養支援職種とチームを組むことが多い1)。そのためには在宅療養者と家族の状況を客観的に把握・評価し,問題点を明らかにして,看護計画に基づいた指導を実践していかなければならない。
そこで私たちは,在宅療養状況を把握するために,「本人の状況」「介護者の状況」「介護状況」の評価票を作成した。さらに介護状況については,問題項目の点数化を行い,保健指導が計画的・客観的に進められるように検討し,その具体的活用方法については既に報告した2)。
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