特集 結核患者訪問は機能しているか
第30回日本公衆衛生学会特別演題より
"結核"に保健婦はどうかかわったか—名古屋市保健婦の1事例を通じて
前田 黎生
1
1名古屋市中川保健所
pp.46-50
発行日 1972年11月10日
Published Date 1972/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205174
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
私は第28回公衆衛生学会での,"住民との接点における保健活動"のシンポジウムの演者として,保健婦活動をかえりみたとき,まじめに,絶え間なく,努力してきたと信じていた20余年の私の活動が,あまりにも社会防衛的で,行政サイドの活動であったとの反省をした。
住民サイドの活動を進めるには,保健婦が自から意識の変革をしなければならぬし,また,考えるだけでなく,このシンポジウムでの成果を,実践活動のなかで明白にしていく責任が,演者にはあると考えた。
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.