特集 在宅ケアの評価
在宅ケア活動の評価の視点と方法
島内 節
1
1国立公衆衛生院公衆衛生看護学部
pp.357-367
発行日 1989年5月10日
Published Date 1989/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207736
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はじめに
わが国の在宅ケアは本格的には老人保健法によって促進されたといえる。したがって,各地の取り組み方は試行錯誤的でどのように実施するかのみに関心の焦点があった地域や病院が多かったといえよう。今後わが国の在宅ケアの目的,対象,ケアの質をよりよいものへとしていくためには,在宅ケアについていかなる視点をもって活動し,評価するかは今後の発展に重要な意味をもつ。
在宅ケアを要する対象者の年齢は子供から老人まで多様な年齢層にわたり,疾病や障害も多様である。したがって,1つの様式のみで活動を評価する訳にはいかないが,各地での活動の経験は,評価を可能にする考え方や示唆を与えていると考える。
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