特集 在宅ケアの評価
在宅ケア活動の評価例
老人の在宅ケアに関する評価
足立 紀子
1
1世田谷区衛生部保健課
pp.368-374
発行日 1989年5月10日
Published Date 1989/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207737
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
老人の在宅ケアを評価するには,何のために,誰が評価するのかという点を明らかにしておく必要がある。ケア内容の評価だけでは臨床的個別評価にとどまり,地域における在宅老人へのケア活動が見えず,増大する老人問題の解決の糸口にはならない。ここでは,地域における看護活動として,在宅老人へのケアのあり方を考えるために,どんな視点で何を評価するべきか整理してみたい。また,このことにより老人の在宅ケアは,疾病中心の保健・看護活動では解決できない多くの課題があり,大きく発想の転換が迫られていることを再認識する材料にしたい。在宅ケアの範囲については,専門・非専門のケアを総合したものととらえるが,「質」については専門ケアを中心に述べることにした。
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.