今月の2冊
―伊丹仁朗著―生きがい療法でガンに克つ/―亀田智勢著・小林察編―いのち燃えつきるまで
鈴木 純子
1
,
川村 佐和子
2
1神奈川県茅ヶ崎保健所
2東京都神経科学総合研究所
pp.340-341
発行日 1989年4月10日
Published Date 1989/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207731
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患者に贈られた力強い声援
書名に魅せられて一気に読み終えた。最初にことわっておきたい。私も7年前,乳がんの手術を受けた「がん患者」である。がん患者がいちばん必要としていることは,こういうことなのだ!! と,体が震えるような感動を覚えた。がん患者は,いつも再発や転移また死の恐怖に脅え,そして1人で悩み,苦しみ,自らの力で対処し,解決していかねばならないのが現状である。がん患者の心の痛みには,現代の医療は答えてくれていない。
著者も,がん闘病をめぐって,体・心・生活のすべての問題の知識,情報の提供およびそれを実行するための援助が必要であると述べている。
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