銀界餘滴 新刊紹介
—萩原 朗著—眼精疲勞
中村 康
pp.806
発行日 1951年12月15日
Published Date 1951/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201016
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眼精疲勞には「廣義の眼精疲勞」と「狹義の眼精疲勞」とがある。普通眼科で取扱つているのは「狹義の眼精疲勞」であるが本書に於ては「廣義の眼精疲勞」を取扱い且つ著書の言う處によると現在歐米學者の眼精疲勞に對する解釋の綜説,紹介が主だと言うが本書は獨逸學派と異つた英米學派の眼精疲勞の取扱い方を知る上に大いに參考となる良書である。
兩眼不等線視(アニセイコニア)と言うこと及其々使用するレンズ計算に就ては私共嘗て試みた事があるが,此場合の眼精疲勞を私共は症候性のものとして取扱つたのが最近「狹義の眼精疲勞」の中に入れられたのも歐米の一つの傾向である。
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