研究
保健婦援助の専門性と固有性をめぐる研究—夜尿研究を素材にして—Ⅱ.夜尿児にみる個人的要因と養育態度
井上 龍子
1
,
佐瀬 美恵子
2
,
根来 千穂
3
,
日野 和江
4
,
政辻 洋子
5
,
宮西 すず子
1
,
山岡 みどり
6
,
本村 汎
7
1大阪市東淀川保健所
2大阪市住吉保健所
3大阪市阿倍野保健所
4大阪市鶴見保健所
5大阪市平野保健所
6大阪市北保健所
7大阪市立大学生活科学部
pp.860-866
発行日 1986年10月10日
Published Date 1986/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207223
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1.はじめに
これまで夜尿の問題をとり扱った研究は,いろいろな分野から報告されている。しかし,知見は統一されていないため,夜尿の保健指導に十分とは言えず,夜尿症の理解に貢献できるデータを出したいという気持ちからこの研究にとりくんだ。第1報で報告した「夜尿発生のメカニズムをめぐる説明モデル」の11の要因のうち,本論では,子供自身のパーソナリティと養育態度に焦点をあててとりくんだ。夜尿を問題行動のひとつとしてとらえる時に,子供自身のパーソナリティのひずみは両親の養育態度によってつくられることが多いと考えられる。以下,4項目に分けて分析したので報告する。
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