連載 重点地区活動—地域がどよめき,芽吹く・3
今,何故重点地区活動か—あたりまえの活動から学ぶもの(1)
新田 則之
1
1島根県益田保健所
pp.855-859
発行日 1986年10月10日
Published Date 1986/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207222
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1.はじめに
これまで「くらしに根づく健康づくり活動(湖陵町)」「一人一人の健康は地区全体の宝(八雲村)」と島根県での「重点地区活動」の実践例を見てきた。そこには各々の「重点地区活動」の展開にいたるまでの悩みや問題点,さらには「重点地区活動」を取り組みはじめたきっかけや位置づけ,その成果などが述べられている。島根県ではこの2町村の他にも多くの市町村が,公衆衛生の専門的,中核的機関としての保健所との緊密な連携のもとで,「重点地区活動」を活動の大きな柱としてすすめてきている。
この「重点地区活動」は思いつきや机上の計画からはじまったものではない。これまですすめてきた公衆衛生活動の悩みと苦しみ,その反省と総括,そして地域の健康実態そのものから生み出されてきたものである。
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