解説
脳卒中患者の性と指導について
川平 和美
1
,
田中 信行
1
1鹿児島大学霧島分院
pp.62-64
発行日 1986年1月10日
Published Date 1986/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207111
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近年,我が国でも平均寿命の著しい改善とともに,人口の高齢化が進みつつあり,高齢者対策の重要性はますます高まりつつある。特に,老人保健法の施行に伴い,在宅障害老人へのリハビリテーションならびに訪問看護が保健行政の大きな柱として充実を迫られている。今後とも保健婦は高齢者と接する機会がますます増え,さまざまな悩みを相談されることも多くなると思われる。その中でも性の悩みは健康管理上の問題であるとともに心理的影響の大きい問題でありながら,参考資料が少なく指導の難しい領域の一つと思われる。
我々は在宅障害者の原因疾患となることの多い脳卒中の性機能障害について検討する機会を得たので1,2),脳卒中を中心にしてその実態と発生メカニズム,指導方針についての考えを述べてみたい。
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