Japanese
English
研究と報告
脳卒中患者の心理―身体的障害と心理の関連について
Psychological Aspects of Stroke Patients: Relationship Between Physical Disability and Psychological Influence.
川平 和美
1
,
田中 信行
1
,
横山 富美子
1
,
内田 愛
1
,
竹迫 賢一
1
,
井形 昭弘
1
,
山中 隆夫
2
Kazumi Kawahira
1
,
Nobuyuki Tanaka
1
,
Fumiko Yokoyama
1
,
Megumu Uchida
1
,
Kenichi Takezako
1
,
Akihiro Igata
1
,
Takao Yamanaka
2
1鹿児島大学霧島分院
2鹿児島大学第一内科
1Kagoshima University Hospital Kirishima Branch.
2The First Department of Internal Medicine, Kagoshima University.
キーワード:
脳卒中患者
,
心理
Keyword:
脳卒中患者
,
心理
pp.1107-1113
発行日 1982年12月10日
Published Date 1982/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104872
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はじめに
近年,脳卒中リハビリテーションの発展は目覚しく,EMGを中心とするエレクトロニクスを用いたバイオフィードバック等の新しい治療法の研究が数多く報告されている.しかし,脳卒中患者のスムーズなリハプログラムの遂行,社会復帰のために,身体的障害の研究,治療に劣らず重要な心理面の研究,治療は不充分で,脳卒中患者の心理に関する報告は少ない.散見される報告も断片的な分析が多く,患者心理への影響が予想される年齢,性別,障害の重症度,社会環境等の要素を充分考慮した検討は更に少ない.
我々は脳卒中患者における身体障害の心理面への影響を解明するため,これらの要素を配慮しながら身体的能力と各種心理テスト成績の関連を中心に検討を加え,興味ある結果を得たので報告する.
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