研究と報告
脳卒中患者の性生活の現状と指導についての考察
田畑 さよ子
1
,
松元 イソ子
1
,
川平 和美
2
,
田中 信行
3
1鹿児島大学医学部付属病院霧島分院
2鹿児島大学医学部付属病院リハビリテーション部
3鹿児島大学医学部付属病院内科
pp.309-312
発行日 1986年3月1日
Published Date 1986/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921355
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はじめに
高度の経済成長を遂げてきた私たちの社会は今,心の豊かさや人間らしい生き方を真剣に模索する時代を迎えている.性の領域も人間の豊かな生にとって切実な問題であり,最近,看護の分野においても注目され,性に対する理解と配慮の必要性が認識されつつある.
私たちは日ごろ,脳卒中後遺症患者のリハビリテーションを主体とする病棟で看護を行なっているが,中高年者の多い脳卒中患者にとっても,性の問題は切実な悩みであることに気づいている1-2)
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