特集 「人間性回復」への動き
対談
医療の高度化と「人間性回復」
砂原 茂一
1
,
佐藤 智
2,3
1国立療養所東京病院
2東京白十字病院
3白十字診療所
pp.18-25
発行日 1981年1月1日
Published Date 1981/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207344
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病院とは何か
砂原 ぼくは,ばかの一つ覚えみたいに,長いこと一つの国立の病院にいたというだけの人間ですけれども,佐藤さんは東京白十字病院の院長をされていたときも,地域的なサービスをずいぶんやられていたし,院長をやめられてもインドに1年くらい行かれていた.今は,市ケ谷にある診療所におられたり大学にも関係されたりしている,とにかく,極めて活動的な,医者には珍しいと言ったら怒られるかもしれないけれども,行動的な方で,病院というものをいろいろな側面から,内から外から見てもおられる.あるいは病院の内と外を通じて医療のありようを見ていらっしゃるわけですが,結局,病院とは何だとお考えですか.
佐藤 最初に答えなければいけないんですか(笑)、先生からまずおっしゃっていただいたら…….
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