活動報告
地域保健活動における健康教育のあり方—乳がん自己検査法の教育を実施して
角田 和江
1
,
平山 朝子
2
1東京都日野保健所稲城保健相談所
2千葉大学看護学部地域看護学講座
pp.718-724
発行日 1985年8月10日
Published Date 1985/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207044
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I.はじめに
健康に関する人々の関心を高め,好ましい保健行動を導くためには,個々の働きかけも大切であるが,集団的な働きかけの方が小集団のダイナミックスを活用したり,実践グループを育成したりするという意味で効果的である。特に,地域住民を対象とした場合には生活集団の人びとの結びつきを利用した予防的アプローチとすることができるので,集団的働きかけの方法はしばしば採用されている。
しかし,人々の日常生活の中に習慣化された行動の変容を求めたり,新しい行動を定着させることは容易ではなく,単に知識や情報を提供するだけでは,効果を期待できるものではない。
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