研究
全戸訪問から導き出した地区活動
平山 朝子
1
,
山岸 春江
1
,
片平 敬子
1
,
金子 仁子
1
,
岡田 茂子
1
,
北山 三津子
1
1千葉大学看護学部地域看護学講座
pp.934-942
発行日 1984年11月10日
Published Date 1984/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206918
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1 研究目的
家庭を訪ねて実施する看護活動は,看護固有の相談的対応方法を応用して公衆衛生の目的を逐行する極めて有効な手段とされている。とくに,公衆衛生看護活動の方法として行う家庭訪問では,受持地区の人びとへの予防的な働きかけを導くことが重要で,その面が保健婦活動に固有の特徴とも考えられている。
そういった意味で,一定地域において全世帯を訪ね,その区域内に住むすべての住民に対し健康相談を試みる方法は,保健婦の活動として,しばしば行われてきた。たとえば,へき地・豪雪地など常時訪ねることがむずかしい地区や被災地区での全戸訪問などがあげられ,いずれも当座必要とされる保健指導が行われている。
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